c 本サイトでの引用等の原則

 

このウェブサイトは、当然ながら、さまざまな研究書や資料等に依存しています。どのような原則に従って引用や要約などを行っているかについて、以下に整理しておきたいと思います。

 

 

第一次世界大戦に関する研究書等からの引用・要約について

出典の明記

研究書などからの引用・要約にあたっては、必ず出典の著者名・書名を明確にしました。孫引きの場合は孫引きであると明記しています。

ただし、どのページからか、までは記載しておりません。また、その研究書自体が、記述の典拠としている文献や史料についても、ほとんどの場合、名前を上げることなく省略しています。

 

要約の原則

生の文章をそのまま引用した個所よりも、何らかの、あるいは大幅な、短縮・省略を加えた要約として引いている個所の方が、圧倒的に多数です。出来るだけ簡潔にするためです。

要約にあたっては、できるだけ原文を尊重しましたが、短くするため同じ意味の他の言葉に置き換えた個所や、論旨を明確にするために再構成した箇所もあります。また、複数の研究書の内容を総合して要約している個所もありますが、その場合もそれを明記しました。もしも適切な要約を行えていないとすれば、責任は全面的に筆者にあります。

また、引用や要約には、「見出し」をつけていますが、この「見出し」は、すべて筆者がつけています。原著者の意図には合わない見出しがついている場合もありえます。もしも「見出し」が適切ではない場合、責任は全面的に筆者にあります。

 

固有名詞はできるだけ英語も表示

第一次世界大戦に関する事項についてインターネット検索等を行う場合、主に欧州での大戦だっただけに、邦語の資料は乏しいケースが多くあります。そこで、英語での検索が行いやすいように、固有名詞については、開戦の経緯や戦闘の経過の部分での初出の箇所のみですが、できるだけ英語表記も補って表示するようにしました。

ただし、邦訳書の原著に筆者が当たったものは、英語で書かれた著作の一部に限られていますので、英語国ではない国の固有名詞であっても、英語表記になっていることがある点はご了解ください。

 

第一次世界大戦当時の日本語の文書からの引用の表記

当時の日本語の文書の原文の表記は、「正字・旧かなづかい」であり、当時の資料をそのままの表記で引用すると、非常に読みにくいものです。加えて「カタカナ書き」という文書も少なくなく、ますます読みにくくなります。

そこで、そうした文書から引用する場合、基本的には、「正字」は「現代字またはかな書き」に、「旧仮名づかい」は「新かなづかい」に、「カタカナ書き」は「ひらがな書き」に改め、さらに句読点も適宜追加しました。研究書から孫引きを行っている場合もそうしています。ただし、短い引用については、当時の表記のままとした個所もあります。

 

第一次世界大戦の地図と写真について

地図

特に戦争の経過などに関しては、地図を多数使用していますが、その大部分は、筆者が、GoogleまたはYahooの地図または航空写真に、研究書等に記載されている情報を適宜追記して、作成したものです。現代の地図情報に当時の情報を加えているわけですから、当時のままを示した地図ではありませんが、地形や位置関係などを理解するには役立つと思います。

一部に、研究書に掲載されている地図を引用したものがあります。その場合は、出典を明記いたしました。

 

写真

第一次世界大戦当時の写真については、基本的に、国立国会図書館のデジタルコレクション上でインターネット公開されている、下記の資料に含まれているものを使用しています。

豊泉益三 編 『欧州大戦写真帖』 1918

参謀本部編 『大正三年日独戦史写真帖』 東京偕行社 1916

上記以外では、下記の資料から写真の引用を行っています。

毎日新聞社 『日本の戦史 1 日清・日露戦争』 1979

これ以外の資料から引用して使用している場合もありますが、全て出典を明示しています。

なお、このウェブサイトのタイトルの両側にある写真も、上記 『欧州大戦写真帖』 からのものです。