「日本が戦った第一次世界大戦」に関する参考図書・資料です。戦史だけでなく、当時の日本の経済や政治に関するものも、ここに含めています。
日本が戦った第一次世界大戦に関する参考図書・資料
まずは、第一次世界大戦期に至る日本の政治・経済の状況を知るための、資料あるいは概説書です。以下があります。
- 安藤良雄編 『近代日本経済史要覧』
- 石井寛治・海野福寿・中村政則編 『近代日本経済史を学ぶ』
- 大江志乃夫 『日本の産業革命』
- 石井寛治 『帝国主義日本の対外戦略』
- 今井清一 『大正デモクラシー』
- 伊藤之雄 『山県有朋』
- 世外井上公伝編纂会編 『世外井上公伝』
- 小田部雄次 『華族』
→ 第一次世界大戦期の日本の政治・経済
第一次世界大戦勃発時の大隈内閣で副総理・外相であった加藤高明は、日本の参戦に向けて積極的に動いただけではなく、青島攻略戦後には悪名高き対華21ヵ条要求を行い、対中国だけでなく対米外交でも、大きな失策となりました。加藤高明とその「対華21ヵ条要求」に関するものについては、以下があります。
- 櫻井良樹 『加藤高明』
- 長岡新次郎 「対華二十一ヵ条要求条項の決定とその背景」
- 山本四郎 「参戦・二一ヵ条要求と陸軍」
- 野村乙二朗 『近代日本政治外交史の研究』
- 北岡伸一 「二十一ヵ条再考」
- 島田洋一 「対華二十一ヵ条要求」
- 奈良岡聰智 『対華二十一ヵ条要求とは』
- 栗原健編著 『対満蒙政策史の一面』
→ 加藤高明と対華21ヵ条要求
第一次世界大戦期の日本を考えるさい、当時の日本が植民地としていた朝鮮、関東州を含む満州や、勢力拡大を図ろうとしていた中国などの状況は、理解しておく必要があると思われます。当時の朝鮮・満州・中国の状況について参考になる図書には、以下があります。
- 姜在彦 『朝鮮近代史』
- 姜在彦 『日本による朝鮮支配の40年』
- 山辺健太郎 『日韓併合小史』
- 中野正剛 『我が観たる満鮮』
- 葦津珍彦 『大アジア主義と頭山満』
- 臼井勝美 『日本と中国 − 大正時代』
- 松尾孝~ 『近代日本と石橋湛山』
- 松尾孝~編 『石橋湛山評論集』
→ 第一次世界大戦期の朝鮮・満州・中国
日本が戦った第一次世界大戦についての概説書、および日本の青島攻略戦に関するものには、以下があります。
- 小林啓治 『総力戦とデモクラシー』
- 山室信一 『複合戦争と総力戦の断層』
- 小野圭司 「第一次大戦・シベリア出兵の戦費と大正期の軍事支出」
- 斉藤聖二 『日独青島戦争』
- 参謀本部編 『大正三年日独戦史写真帖』
- 毎日新聞社 『日本の戦史 1 日清・日露戦争』
→ 日本の戦いの概説・青島攻略戦
日本が戦った第一次世界大戦のうち、海軍の戦いに関するもの、あるいは連合国への協力支援に関するものについては、以下があります。
- 平間洋一 『第一次世界大戦と日本海軍』
- 片岡覚太郎 『日本海軍地中海遠征記』
- 紀脩一郎 『日本海軍地中海遠征記』
- 荒木映子 『ナイチンゲールの末裔たち』
→ 日本海軍の戦い・連合国協力
第一次世界大戦の最末期から日本が行った、シベリア出兵に関するものについては、以下があります。
- 原暉之 『シベリア出兵』
- 細谷千博 『シベリア出兵の史的研究』
- 菅原佐賀衛 『西伯利出兵史要』
- 土井善二郎 『西伯利亜出兵物語』
- 藤村道生 「シベリア出兵と日本軍の軍紀」
- 井竿富雄 『初期シベリア出兵の研究』
- 中野正剛の発言 帝国議会「議事録」所収
- 緒方竹虎 『人間中野正剛』
- 中野泰雄 『父・中野正剛』
→ シベリア出兵
第一次世界大戦後の軍縮期(戦間期)の日本の陸海軍に関するもののうち、通史的な記述のものについては、以下があります。
- 藤原彰 『日本軍事史』
- 野村實 『日本海軍の歴史』
- 戸部良一 『逆説の軍隊』
- 山田朗 『軍備拡張の近代史』
- 伊藤正徳 『軍閥興亡史』
- 松下芳男 『日本軍閥興亡史』
- 半藤一利・横山恵一・秦郁彦・原剛 『歴代陸軍大将全覧 大正篇』
- 半藤一利・横山恵一・秦郁彦・戸高一成 『歴代海軍大将全覧』
→ 第一次世界大戦後の日本の陸海軍 @ 陸海軍史
第一次世界大戦後の軍縮期(戦間期)の日本の陸海軍に関するもので、大戦研究や国防方針など、特定の主題について記述しているもののうち、陸軍に関するものについては、以下があります。
- 葛原和三 「帝国陸軍の第一次世界大戦史研究」
- 前原透 『日本陸軍用兵思想史』
- 黒沢文貴 『大戦間期の日本陸軍』
- 黒野耐 『日本を滅ぼした国防方針』
- 黒野耐 『帝国陸軍の<改革と抵抗>』
- 永田鉄山 『国家総動員』
→ 第一次世界大戦後の日本の陸海軍 A 陸軍各論
第一次世界大戦後の軍縮期(戦間期)の日本の陸海軍に関するもので、特定の主題について記述しているもののうち、海軍に関するものについては、以下があります。
- 小野塚知二 「戦間期海軍軍縮の戦術的前提」
- 熊谷直 『日本海軍はなぜ敗れたのか』
- 半藤一利・保坂正康 『総点検・日本海軍と昭和史』
→ 第一次世界大戦後の日本の陸海軍 B 海軍各論
第一次世界大戦の教訓を最も的確に学び、日米非戦を主張した軍人に、水野広徳がいます。その水野広徳の評伝については、以下があります。
- 松下芳男 『海軍大佐の反戦・水野広徳』
- 大内信也 『帝国主義日本にNOと言った軍人・水野広徳』
- 水野広徳 『反骨の軍人・水野広徳』
- 木村久邇典 『帝国軍人の反戦 水野広徳と桜井忠温』
- 家永三郎 「反戦平和を説く海軍大佐 水野広徳」
→ 第一次世界大戦後の日本の陸海軍 C 水野広徳 1
水野広徳の著作には、以下があります。
- 『水野広徳著作集』
- 家永三郎編 『日本平和論体系7』
- 水野広徳 『日本名将論』
→ 第一次世界大戦後の日本の陸海軍 D 水野広徳 2
まずは、第一次世界大戦期に至る日本の政治・経済の状況についての資料や参考図書についてです。
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