第一次世界大戦の根幹である、ヨーロッパでの大戦、すなわち欧州大戦についての参考図書・資料についてです。全体を総合的に記述しているもの、特定の局面や地域について記述しているもの、戦史を記述しているもの、戦争の結果や影響について記述しているものなど、すべて含んでいます。
ただし、青島攻略戦など、日本が戦った第一次世界大戦、という観点からのものは、ここには含めていません。「日本が戦った第一次世界大戦に関する参考図書・資料」のページをご覧ください。
第一次世界大戦(欧州大戦)に関する参考図書・資料
まずは、第一次世界大戦について、軍事・外交のみならず政治や社会まで含めた全体像を総合的に記述しているもののうち、欧米の著者によるものでは、以下があります。
- JWウインター 『第一次世界大戦』
- AJPテイラー 『目で見る戦史 第一次世界大戦』
- ベッケール & クルマイヒ 『仏独共同通史 第一次世界大戦』
- フォルカー・ベルクハーン 『第一次世界大戦 1914-1918』
→ 第一次世界大戦の総合的記述@
同じく、第一次世界大戦について総合的に記述しているもののうち、日本の著者によるものには、下記があります。
- 岩波講座 『世界歴史 23〜25』
- 山上正太郎 『第一次世界大戦』
- 木村靖二 『第一次世界大戦』
→ 第一次世界大戦の総合的記述A
とくに、第一次世界大戦が開戦に至った経緯を確認する上で役に立ったものについては、以下があります。
- ジェームズ・ジョル 『第一次世界大戦の起原』
- 義井博 『カイザー』
- 馬場優 『オーストリア=ハンガリーとバルカン戦争』
- 大津留厚 『ハプスブルクの実験』
- 久保田正志 『ハプスブルク家かく戦えり』
→ 第一次世界大戦の開戦の経緯
第一次世界大戦の戦史、すなわち大戦の軍事的側面に限って、大戦の経過の全体像を詳述しているもの、および戦史を理解するのに必要な兵器等に関する情報を整理していているものとしては、以下があります。
- リデル・ハート 『第一次世界大戦』
- 歴史群像アーカイブ 『第一次世界大戦』
- サイモン・アダムズ 『写真が語る第一次世界大戦』
- Ian Westwell, An Allustrated History of the Weapons of World War One
→ 第一次世界大戦の戦史(全史)
第一次世界大戦の戦史のうち、特定の作戦や、特定の軍事分野などについて論じているものについてです。とくに「シュリーフェン計画」を対象、あるいは重要主題としているものが多くなっています。
- バーバラ・タックマン 『八月の砲声』
- マーチン・ファン・クレフェルト 『補給戦』
- クリスティアン・ウォルマー 『鉄道と戦争の世界史』
- 三宅正樹ほか 『ドイツ史と戦争』
- 石津朋之 「『シュリーフェン計画』論争をめぐる問題点」
- 守屋純 「シュリーフェン・プランと日独両国の参謀本部」
- 軍事史学会編 『第一次世界大戦とその影響』
- 飯倉章 『1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか』
→ 第一次世界大戦の戦史(個別)
本ウェブサイトでは、とくにリデル・ハートの戦史に大きく頼りましたが、リデル・ハートの戦史家としての評価について、本国のイギリスでは批判もあるようです。その点に関するものを、参考までに挙げています。
- ブライアン・ボンド 『イギリスと第一次世界大戦』
- 石津朋之 『リデル・ハートとリベラルな戦争観』
→ 第一次世界大戦の戦史(リデル・ハート論)
第一次世界大戦によって生じた影響や、ベルサイユ講和、かかった戦費などについて論じているものには、以下があります。
- 藤原辰史 『カブラの冬』
- 牧野雅彦 『ヴェルサイユ条約』
- 大井孝 『欧州の国際関係 1919-1946』
- Harvey E. Fisk, The Inter-Ally Debts
- Broadberry & Harrison, 'The Economics of World War I'
→ 第一次世界大戦の影響・結末
まずは、第一次世界大戦について総合的な記述を行っているもののうち、欧米の著者によるものについてです。
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